心を抉られると、しんどいです。
年に数十件ほど寄せられます。
開業したいので施設を見せてくれませんか?
いろいろ教えてくれませんか?
お金は払います、コツを教えてくれませんか?
施設の図面をみせてくれませんか?
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私たちの先生は犬や猫です。
人間社会で学びを重ねてきた彼らの心に支えられながら、励みをもらいながら自分たちなりに出来ることを業としているに過ぎません。
私も妻も「動物好き」から始まり、現在は当初の「好き」から更に加熱した「情熱」に至っていますが、その熱は日々熱くなるばかり。
これまでも、これからも根っこにある「心」は変わりません。
たくさんの先生の行動から学び、見様見真似で習ったことを反芻しながらの漸進です。
施設はそうした経験を基に創意工夫をし、関わる職人の方々と何度も設計図をおこして作り、修正を加えてきました。
関わる設計屋さんは、こちらの意向を織り交ぜながら何度も足を運び何度も線をひき、犬や猫たちの歩幅を測り、着地の衝撃からステップの強度を計算し、体格や運動機能の差、消耗しにくい材料、経年による劣化などなど。
年に幾日も大の大人が集まり、ド真面目に猫の行動を日がな一日見つめ、犬と心と体を交わしあい毛まみれの研究を重ね設えていきます。
ひとつひとつの積み重ねが私たちの「MOMO」です。
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昨今、何かと話題になる「ペットビジネスでひと儲け」と考えられている方が私どものところに来られても、参考になるものは何ひとつありません。